英文パターンでセーターを編んでみた

Purl Soho さんの Lightweight Raglan Pullover を編んでみての感想と備忘録です。
Lightweight Raglan Pullover by Purl Soho
Purl Soho さんの細めの糸で編むラグランセーターを編みました。
まずは完成写真と、使用したパターン・糸の情報をまとめます。
◆◇ 作品写真 ◇◆
◆◇ パターン情報 ◇◆

Lightweight Raglan Pullover
SKEINS: 3 (3, 4, 4, 4)(5, 5, 5, 5) skeins of Purl Soho's Linen Quill SIZES: 32 (36, 40, 44, 48) (52, 56, 60, 64) TO FIT: 28-31 (32-35, 36-39, 40-43, 44-47)(48-51, 52-55, 56-59, 60-63) -inch chest with 1–4 inches of ease COLOR: Oatmeal Gray
参考:"Ravelry (ラベリー)『Lightweight Raglan Pullover by Purl Soho』"
◆◇ 使用糸 ◇◆
※使用カラーは現在販売がないようです。
パターンの構成と必要な技術
まずは、パターンの編み順と必要なテクニックを軽く整理しておきます。
1. 構成
このパターンは
- 袖を手首側から編む
- ボトムアップでボディを輪で編む
- 袖とボディをつなげてラグランを編む
- ネックラインを編んで仕上げる
という流れで編み進みます。
袖から始まり、ボディを輪で編んでいき、最後にラグラン線で一体化させる構造。
英文パターンに慣れていない方でも、流れがつかみやすいタイプだと思います。
2. 必要な編み物テクニック
基本テクニック
- 作り目
- 表編み
- 裏編み
- 伏せ止め
- ゲージの取り方
応用・特殊テクニック
- ねじり増し目(左右)
- 2目一度(左右)
- 引き返し編み(ショートロウ)
- コーディングステッチ
- メリヤスはぎ(キッチナーステッチ)
基本と応用に分けていますが、難易度の感じ方は人それぞれ。
このパターンはテクニックごとに動画リンクが用意されていて、とても親切でした。
3. 英文パターンの読み方
英文をそのまま読んで理解しているかというと、そうではありません。
翻訳機能を使えば大まかな流れはつかめますが、編み物特有の記述は翻訳が飛ばしてしまうこともあります(実際にありました…)。
私の場合は、
- 全体を翻訳して流れをつかむ
- センテンスごとに翻訳する
- 英文にしてから編む(翻訳では拾えない細かなニュアンスを確認するため)
という方法で進めています。
「英文パターン 翻訳」などで検索すると便利なサイトがたくさん出てきます。
今回はこちらの一覧表を参考にしました。
Abbreviations | Yucca
Abbreviations 略語表. Yuccaのパターンで使用している略語とその対訳を紹介します。 YuccaのYouTubeチャンネルやよくある質問集もあわせてどうぞ。
また、現在ではAIを活用し読む方も増えています。
適切なプロンプトで編み物の特殊用語も翻訳してもらえます。
*参考:追記*
編み物 YouTube "Ami-chiku labo" さんが、chatGPT で英語パータンを翻訳するときに精度が爆上がりするプロンプトを配信されました。
私は、 copilot と Gemini で使わせていただきました。
ざっと目を通しましたが問題なく翻訳できているようです。
配信のプロンプトの他に「インチをセンチでも表記して」「針の号数をミリでも表記して」を追加して翻訳してみました。
気付いたこと・お伝えしたいポイント
1. コーディングステッチはライフラインを使うと安心
できあがり写真にあるように裾、袖口、襟のポコっとしたラインは、コーディングステッチで作ります。
私はライフラインを使ったことがなかったのですが、今回はじめてコーディングステッチという編み方をしたのでパターンのおすすめ通りにライフラインを入れました。
これが大正解でした。
暗めの糸で編んでいるので、ライフラインを入れていなかったら、間違えて違う場所を編んでいたんじゃないかな?と思うほどです。
手間はかかりますが、後でやり直すことを考えたら、多少の手間は逆に時間の短縮につながると思います。

Cording Stitch
Our Cording Stitch tutorial shows you how to create a tidy fold in the fabric, for decoration, tidy edgings, or even as a drawstring channel.
※パターンにあるコーディングステッチ説明ページ(動画もあります)。
2. 得意な引き返し編みを使うと仕上がりが安定する
裾や肩の部分は引き返し編みでなだらかな曲線を作ります。
裾はパターンの指定どおりラップアンドターンで編みましたが、元々ラップアンドターンは苦手なこともあり、段消しの時に目がゆるーくなり、穴っぽくなってしまいました。
そのため、肩の部分はシャドウラップで引き返し編みしました。
苦手なテクニックを得意なテクニックに置き換えて、まずは作品を完成させることも時には必要。
次回編む時は、その時に一番得意なテクニックで編んでみたいと思っています。
3. 袖は左右同時編みにすると仕上がりが揃いやすい
袖は片方ずつ編むこともできますが、左右同時編みにすると仕上がりが揃いやすく、編み間違いも防げます。
今回は片方ずつ編んだのですが、進み具合やゲージの微妙な差が気になったので、次に編むときは左右同時編みにしようと思っています。
同じ段数を同じタイミングで編めるので、袖の長さや増し目の位置が自然と揃うのが良いところです。
また、このパターンは袖から編み始めて脇で拾い目をしないので、左右同時編みにも気軽に挑戦できるつくりだと思います。

Magic Loop: Two At A Time Knitting Tutorial
Knit two projects at once with our Magic Loop: Two At A Time Tutorial. Knit both socks or sleeves at once... When you're done, you're done!
※パターンにある左右同時編みの説明ページ(動画もあります)。
4. 袖とボディをつなげる時は少し工夫が必要
編み方の特性上なのか、休み目をほつれ止めに入れたからなのか、袖とボディをつなげると輪針でクルクル編むというのが難しくなってしまいました。
何段か編むとスムーズに輪で編んでいけるのですが、最初のうちは袖のところのカーブがきつく、ほつれ止めが邪魔になってマジックループのようにしないと編めませんでした。
これは、シャフトが短い針を使って、休み目はスクラップヤーンを使うことでいくらか解消できると思います。
チュートリアル動画では簡単そうに見えるのですが、一番の難所でした。

Joining Sleeves to Body
First-time in-the-round sweater knitters, watch our Joining Sleeves To Body Tutorial to learn how to do this critical step!
※パターンにある袖とボディをつなげる説明ページ(動画もあります)。
作品の物語
チクチクしたり厚手のセーターが苦手な相方に、ロンT以上セーター未満なトップスを編みたくて Lightweight Raglan Pullover を選びました。
素材も、軽くて肌触りの良いコットン混ソックヤーン「カメレオンカメラサマー」を選択しました。
実は2024年9月から編みはじめて、「クリスマスにプレゼントするね」と言っていたのですが、色々あって間に合わず年が明けてしまいまいました。
「バレンタインデーには間に合うよ」と言ったものの、それにも間に合わず、すっかりオオカミ少年状態に...。
とうとう相方からは「今年のクリスマスでいいよ~!」と言われる始末でしたが、お店の創業月にはどうしても間に合わせたくて、そこからは本気で燃えました。
何とか2月のうちに完成して渡すことができて、一安心。
今まで編んだもののなかで最長の期間、半年近くかかりましたがとにかく完成できて良かった、良かった。
おわりに ー そっとひとこと
今回の作品は時間こそかかったけれど、その分だけ思い出も積み重なった一枚になりました。
また次の作品も、ゆっくり楽しみながら編んでいきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた次の投稿で。
